マンガばっかり

マンガ批評

弥次喜多 in DEEP

弥次喜多in deep(1)
★★★★
しりあがり寿の、なんというか… なマンガ。
たまに「いいセンス!」というものもあるが、ちょっと「やりすぎ」の観があり、手塚治虫文化賞マンガ優秀賞にはちょっとふさわしくないと思う。
しりあがりがすごい人であるのは十分にわかっているつもりだけれど、これよりも朝日新聞に連載中の「地球防衛家のヒトビト」の方がいいと思う。
最近の同賞のこういう路線、つまり純文学ならぬ純マンガ主義を突き進みすぎると、純文学に対して贈られる芥川賞と同じ失敗を繰り返すことになってしまうのではないだろうか。
いや、現にもうそうなってるか…
世の中が全部直木賞になっては困るけれど、やはり芥川賞だけでは窮屈なのだ。