マンガばっかり

マンガ批評

15年目

15年目
★★
矢沢あいがりぼん新人賞の佳作をとった「あの夏」を初めとする短編集。
これがどうして今の矢沢あいになったのか、ちょっとわからない。
バックは白一色やトーンのみといった簡単な感じで、人体もちょっと均整がおかしい気がする。
しかしストーリーはきちんと、しかし、繊細に作られていてとても手堅いかんじがある。
いずれにしてもとても保守的というか、斬新さを感じさせないいわゆる「少女マンガ」を一歩も出ていないコミックスであったと思う。
まぁ、こういうのを読むというのも、なんだか悪趣味な気がしないでもないけれど…