マンガばっかり

マンガ批評

まんが道

まんが道(1)
★★★★
藤子不二雄Aによる伝説的作品。
単行本にして23巻という大著を読破した。
華もないけれど、ことさらに自己卑下したり、英雄視したりするところもなく、(もちろん実際の我孫子元雄氏がどのような人物なのかはつまびらかにしないのだけれど)率直に自分を語り、まんが草創期を語ろうとしているマジメさに打たれた。
しかしそれが5つ星になっていないのは、「やっぱりな」ということを確認するだけで、驚きがなかったためである。
しかし、それでもこれは良著であると思うし、稀に見るビルドゥングス・ロマンであると思った。