マンガばっかり

マンガ批評

SEXとキスと切なさの間

Sexとキスと切なさの間

刑部真芯の強姦願望マンガ(?)。
いつも強姦。
たまたま相手が美形だったから「まぁいっか」という感じだが、そんなことはありえない。
女の子には、こうした思いもないわけじゃないかもしれない。
ただ、男が読んだら「そうだよな、この手もありだな」と思われそうできわめて危険だと思う。
「マンガを子供に読ませるな」なんていう運動に加担する気は全くないのだけれど、こういうのを見ると、ちょっとヤバイなと思う。
セックスが描かれているからじゃなくて、そのされ方、許し方に問題があると思うし、「女にはレイプされたい願望がある」という男性週刊誌がよく書いているような俗説を広めてしまいかねないからだ。
ただ、こういう作品を「嫌いじゃない」と言う女性たちに聞いてみると、「あんなことは起こるわけがないし、起こって欲しくはない。自分たちは現実と切り離された空想の中の世界を楽しんでいるだけ」なのだそうだ。
うん、そういうことか…
現実のホモセクシャルの愛だの性だのには何の興味もないのに、脳内でどっちが攻めでどっちが受けかを楽しんで夜も寝られない… というのと同じこと。
だからこういうマンガが好きだという女子は読んでもいいけれど、男子は読むな… ということか?!