マンガばっかり

マンガ批評

11人いる!

11人いる!
★★★★★
萩尾望都先生の大傑作SF。
ちょっと絵を見ただけでは、「あ、これはダメだ、古いっ!」と思うかもしれないが、読んでみれば、さすが萩尾先生。
ただのSFではなくて、ちゃんと同性愛っぽいお楽しみ(?)を含めたり、好敵手っぽいイケメンだのを登場させてみたり、誠に女心をくすぐるような小道具が揃っている。
続編は、さらに深刻、かつSFっぽく、東西に別れた二つの惑星に関する科学的っぽい理屈付けも、よくできていて、本当にあきれるばかりの用意周到さである。
やはり萩尾望都こそ、少女マンガの手塚治虫です!

しかし、こういうマンガ史上に残る「吾輩は猫である」級の作品も画像ナシ扱いになるっていうのはさびしいもんです…
オンタイムにマンガを読むのは、もちろん最高におもしろい経験だと思うけど、マンガの歴史を知りながら読むともっとおもしろいのにねぇ〜