ハナコ月記

★★★★
吉田秋生が８８年から９４年まで、雑誌『Hanako』に連載したもの。
とても赤裸々な女の世界の話。
誰かが、男でも才能を認める者の多い吉田秋生でも、この作品を理解できる人は少ないだろう…　というようなことを書いていたが、たしかに清く正しい体育会系男子などには想像もつかぬ世界、想像したくもない世界だと思う。
男の猥談というのはおのれの夢の世界を語るだけの能天気なものだけれど、女の猥談はあまりに現実的でシビアで夢がない（と思う）。
…なので、夢見がちな男など、女にとってはマコトに扱いやすいものであったりするわけなのだな。