マンガばっかり

マンガ批評

林檎と蜂蜜

林檎と蜂蜜(11)
★★★
ぶ〜け」連載の宮川匡代の人気コミック。
心理描写も確かだし、しっかりと恋愛を描いているのは好感が持てる。
ただ歩が大学時代にチアリーダーだったというのは、文化系っぽいキャラに合わないし、彼女の家庭環境も妹がたまに出てくるくらいでちょっと不自然。
大西のこと、仕事のことを考えているのはいいけれど、それ以外に考えることというのはないのだろうか?
それから、どうしても気になってしまうのは絵。
各巻の表紙は「おそらく」主人公の歩なのだろうが、それは状況としてそう判断しているだけで、絵としては歩であると判断ができないのだ。
絵が安定していない気がする。
それから横顔、鼻がなんだか変な気がする…
ことに第1巻の最初は、もっとも読者を引きつけなければいけないページなのに、これではちょっと中学生が描いた人物像みたいじゃないだろうか?