マンガばっかり

マンガ批評

キーチ!!

キーチ!!(7)
★★
新井英樹の“問題児”マンガ。
題材の新しさ、おもしろさ、リアリティ… なかなかのものだと思うが、「カッコイイ!」だなどと他人事のように見ていられないのだ。
現に幼稚園児の親であったり、教育関係の仕事をしたりしていると、こういう<個性的>な子供だとかそれを優しく受け入れている大人たち… なんていうかったるい話に付き合っていられないのだ。
もっとおおらかにと言われても、子供の歯を折られてそのままで済ませることもできないし、自分の子供のために先生を1人余計に貼り付けるのは当然だとでも言わんばかりの無神経さにもつきあいきれない。
1人の子供の自由のために、どうして何十人もの子供や大人の自由が束縛されなければいけないのか、全く理解できないししたくもない。
もちろん、これを「いい!」と思う人たちの気持ちはわからないでもない。
が、「鉄コン筋クリート」を読んだときの違和感・不快感に通じるものがあるな。