マンガばっかり

マンガ批評

巨人の星

巨人の星(1)
★★★★
原作・梶原一騎、漫画・川崎のぼるの大有名マンガ。
マンガを読んでみると、思っていた以上に子供だましが多い。
小学生の花形がた〜くさんの子どもたちを乗せて車を運転しているとか、魔球を持つ星飛雄馬があれだけ打たれるのに、どうして他のピッチャーはプロでいられるのかとか…
しかし、思っていた以上に大人の読書に耐えるところもあって、イギリスから帰国した花形は、なんでも西洋の真似をしようとする日本に嫌気がさして不良となり、しかし、そこに日本人の魂を持つ星と出会ってプロとなったとか、仕事を続けるのがものすごくツライとか…
そうした「あぁ、わかるかも」というようなオトナっぽい記述があったりもして興味深かった。
だいたいこの時代のマンガには、想像を絶するメルヘンと想像を絶するリアリティがあったりしておもしろいのだな。