マンガばっかり

マンガ批評

絶望に効くクスリ

絶望に効くクスリ(vol.1)
★★★★
絶望に効くクスリを求めて山田玲司が各界の知名人にインタビューをするというマンガ。
読み進めるにつれてもうちょっと勉強してからインタビューに行った方がいいんじゃないか、と思うようなことも出てくるし、「ほんとはあんまりスゴイと思ってないんじゃないの」と思う回があったりもする。
でも、糸井重里も言っていたというけれど人をけなすよりも人を誉めた方がいいのだ。
これが「Win & Win」。
相手は喜ぶし、自分も好印象を持ってもらえる…
うん、たしかに絶望に効く、かどうかはわからないけれど、効能のありそうなクスリはたくさんあったように思う。
ただね、こういうクスリは「いわゆる」成功した人だけが持っているものじゃなくて、そのへんの人もちゃんと持っていたりすると思うんだよね。
本質的な問題点はそこかな。
本としては十分におもしろく読めたけれど、それはマンガのおもしろさではなくて、インタビューのおもしろさであったと思う。
新しい表現ではないけれど、こういうこともマンガが有効だということを示したという意味では記憶しておかなければいけないものだと思う。
あ、あと一つ文句を思いだした。
似顔絵が似てなくて、インタビュー相手を知っている人だとけっこうビックリする!