マンガばっかり

マンガ批評

群青学舎


★★★
入江亜季の短編(連作)マンガ。
今時の絵の人だと思う。
男とも女とも取れる名前の人だが、読んでみて、あぁ、同人誌出身の女性だなと思った。
で、wikipediaで調べてみると、そのとおりであった。
だからと言って悪いというわけではない。
が、主流だのメジャーだの今時だのと言っているが、つまりは私にとっては、この作品はさまざまなデャヴュで溢れていたということである。
愛と勇気といったものにナイーヴすぎるし、人間の喜怒哀楽について、また、静謐ということについてまでもナイーヴすぎると思った。
自分自身の世界を展開するのであったら、もっとかっこよかったり、かっこわるかったり、いいかげんだったり、意味不明だったりしていいと思うのに、かゆいところに手が届くというか、あるべきところでいつもしっかりと手をさしのべてくれていて、あまりにもやさしいマンガなのだ。
「やさしい行き届いたマンガ」なんて言うと、それこそ今時の人達には最高の褒め言葉になるのかもしれないけれど…