幽遊白書

★★★
冨樫義博の超人気作品。
「HUNTER×HUNTER」の休載／復活etc.でなにかと話題の冨樫であるが、連載をダラダラ続けるウチに、仙水編で疲労がたまり、編集部に連載終了を訴えるも聞き入れられず、世界統一トーナメントが開催されることとなり、しかし、それは中途半端に描かれて連載が終了して、『消えた漫画家』にも扱われる存在…
ジャンプ・システムの非人間性、非芸術性、あるいは冨樫の勝手さ等、この周辺にはいろいろな問題が渦巻いている。
展開（ストーリーが…　とは書きにくいので）は、いかにも昭和っぽい不良の幽助が子供を助けようとして交通事故に遭う…　というオカルト・ラブコメで始まったはずの物語が、なんだか格闘技マンガになり、そのレベルがどんどんエスカレートしていくというもの。
マンガというのは、読者の評判によっていかようにも流れていくというものではあると知りながらも、全編を読んで感じたのは人の世の無情ばかりであった…
同じ格闘ものでも、作品全体の出来と言えば、私は「NARUTO」を取りたいと思う。
まぁ、ここで何を言おうと、世の中の流れがひっくり返るとは思ってませんけどね。