マンガばっかり

マンガ批評

エプロンおばさん


★★
長谷川町子サンデー毎日に連載していたマンガ。
戦後すぐに連載が始まったサザエさん、そして昭和32年にエプロンおばさん、昭和41年にいじわるばあさん…
つまり主人公の女性がだんだん年をとるということなのだ。
サザエはいつまでも24歳の主婦なのだが、原作者はどんどんと年を取り、それに合わせて媒体の方で都合を付けていたということのようである。
しかしエプロンおばさん(60前)の連載を始めた頃、作者はまだ30そこそこ、いじわるばあさん(70くらい?)の連載当時は40代… ずいぶん老け込んだものである。
日本初の女性人気漫画家のプレッシャーが彼女を老け込ませたのだろうか…
肝心のマンガの内容だが、連載当初のサザエさん以上に「古さ」を感じさせるものであったように思う。
10年前のクルマは「古い」だけだけれど、30年前のクルマになると「オシャレ」になるといった感じだろうか。