マンガばっかり

マンガ批評

青空エール


★★★
河原和音による吹奏楽部の女の子(つばさ)と野球部の男の子(山田大介)がお互いに励まし合いながら進歩していくという物語。
イマドキの中高生たちに、こういうマンガが受けるのはわかる気もするのだが、なんとも歯がゆい。
黙って練習していればそれだけ上達もするだろうに、なんでいちいちメールでガンバレなんて声援を送ったり、送られたりしなければならないのだろうか。
そして、そんなメールをもらってなぜ立ち直れたりするのだろうか…
一番よくわからないのが友達の脇田陽万里。
元運動部の彼女は、高校に入っても、特にクラブ活動をするでもなくいのだが、たいした根拠もなく野球部やら吹奏楽部やらの仲間たちに声援を送り続ける…
いい人すぎてリアリティがない。
かつては両思いというゴールに甘々で到達する少女マンガが流行ったものだが、今は、甘々で目標に到達する物語が受けるのだろうか?
まぁ、恋人が不治の病になったり、イジメられたり、自殺未遂をしたりするマンガよりはいいかもしれないけれど。