マンガばっかり

マンガ批評

第七女子会彷徨


★★★★★
つばなによる不思議マンガ。
どんなファンタジーでもSFでも、その世界独自のリアリティが確保されていなければいけない… と、このブログで何回か書いてきた。
が、この作品において向こう側の世界のリアリティはない!
死後の世界の人とコミュニケーションが取れるような世の中なのに、オバケがこわいなんてオカシイ! という類のツッコミはいくらでもできる。
しかし、それは「暗記パン」や「うそつ機」があるような22世紀から、のび太を救うためにドラえもんが派遣されてくるオカシサと同じもので、まぁ、よーするにそんなことはどーでもいいということなのである。
このマンガのリアリティと面白さとは、例えば、通信簿に国語や英語と共に「友達」が並んでいるというような面白コワイ未来予言にあるのだ。
オビには「それ町」の石黒正数の推薦文があるが、石黒作品の読者ならハマルこと受け合い。
絵のタッチも「石黒?」という感じである。
同一人物が別のペンネームで描いているとか…?