マンガばっかり

マンガ批評

ネムルバカ


★★★★
石黒正数による大学女子寮におけるセンパイと後輩との貧乏にしてパワフルな日々を描いたマンガ。
女子寮というだけで、エッチな想像力を働かせる人がいるかもしれないが、そこは「それでも町は廻っている」(祝・アニメ化が決定!)の石黒先生の作品だけに、その手の期待には全く持って答えていない。
彼女らのだらだらとした生活が、なかなかいい感じに描かれているのだが、最終回ではセンパイがあれよあれよという間に歌手として成功し、しかし、芸能界のオキテを破って失踪… という展開。
一巻本であることからも、本来ならもう少し続けるはずであった物語を打ち切りのために急いでオチをつけたという感じが濃厚に漂う…
星が4つであるのは、「いきなり打ち切られたから!」という編集部への不満の表現である。