マンガばっかり

マンガ批評

主に泣いてます


★★★
東村アキコが現在連載中のマンガ。
アマゾンで書評をチェックしてみたのだが、ほぼ同意見…
ひまわりっ」のすぐ後に、よくこんなのが描けたなぁと、第1巻では思った。
美人過ぎて、恋にも仕事にも恵まれないという紺野泉さんの物語なのだが、こういう人っていうのはいます!
もちろんギャグ漫画なので、ここまで極端ではないけれど、なんだかわからないけど不幸になってしまう美人というのは実在します!
1巻では、そのあたりのギャグとリアリティが危なく同居していて、「やっぱ東村は天才!」という思いを新たにしたのだが、2巻になり、3巻になると、リアリティの全くない、キャラだけの極端な人間が多数登場して、もう、バランスも何もない…
ひまわりっ」のアキコは、真人間であったからこそ、まわりの人間の寸劇にも天然にも緊張感があったのだと思う。
海月姫」にしても、月海は一生懸命に生きているし、天水館の取り壊しというリアルな状況が迫っているからこそ、尼〜ずの面々の言動にも耐えられるのである。
このまま連載が続くと、たぶん泉に惚れる極端なキャラが増殖し続け、そんなキャラを出し続けていれば自転車操業的に読者をキープできるのかもしれないが、そんなマンガは他の有象無象に任せておけばいい!
東村には「アナタにしか描けないマンガを描いてください」と言いたい!