マンガばっかり

マンガ批評

ぬらりひょんの孫


★★★★
椎橋寛による妖怪バトル漫画。
妖怪の血を1/4受け継ぐ「ぬらりひょんの孫」(=奴羅リクオ)が、妖怪軍団の総大将としていかに覚醒し、いかに成長していくかを描いた週刊少年ジャンプ連載作品らしいマンガ。
美少年・美少女全開、キャラ全開、バトル全開というと「いかにも」な感じだが、妖怪VS人間、妖怪VS陰陽師、関西VS関東というさまざまな敵対関係を、日本古来から伝わるさまざまな妖怪談とを組み合わせながらストーリーを作っているのはさすがだと思う。
連載当初の学園妖怪マンガのほのぼのドタバタした感じが、羽衣狐との戦いになると消え失せ、いかにもバトル漫画になってしまうあたり、ちょっと食傷気味…
とはいえ、いろいろな面で配慮が行き届いていてバランスのよい「いいマンガ」だと思う。