マンガばっかり

マンガ批評

サンクチュアリ


★★★★★
史村翔・池上遼一による表世界と裏世界から日本を変えようとする2人の男の物語。
アマゾンのレビューを見たら、同じようなことを感じた人が多いようだが、こういう状況になってしまって、ホント日本の政治家たちに読ませたいなと思った。
3.11以降とってもたくさんの表情報・裏情報を読み、東電と省庁と政治家、マスコミだけでなく、アメリカ政府のこと、暴力団のこと、不良債権のこと… いろいろ学んだのだが、それにしても70年代、80年代くらいの政治家は少なくとも日本のためを考えていたように思う。
金権政治もあっただろうし、利権を争うこともあっただろうけれど、とっても基本的なところで次の選挙になぜ勝ちたいかと言えば、それは自分の選挙区や日本のためになんとかしないといけないと思っていたからじゃないだろうか。
しかし、最近は本当にビジネスとしてやっているだけで、ハシタ金で日本の金やら命やらを売り渡している輩が多いようなのだ。
このマンガはバブルの頃に発表されたもので、全くのエンターテイメントなのではあるが、今やこういう肉食系マンガを描く人もいなければ、読む人もいなくなっているのではないだろうか。
けいおん!」とか「らきすた」とか言ってる場合じゃないって!
もちろん、こんな人間いねぇよ、とか、こんな動きはしないよとか、女性というものを一体どう考えているのか… というまっとうな批判も当然受けるだろうとは思うけれど、大事なのはそういうことじゃない。