マンガばっかり

マンガ批評

失恋ショコラティエ


★★★★★
水城せとなによる失恋マンガ。
このマンガがいいという評判は聞いていたのだが、どうにも読む気がしなかった。
帯の言葉をそのまま引用すると、「甘いダケじゃダメ。苦いダケでもダメ。恋にもショコラにも、「愛」と「夢」がなくちゃね。とはいえ苦しい、この出口なき片想いロードー。意中の彼女を落とすため“悪い男”になる修行の日々なのであります。チョコレート王子・爽太と人妻・サエコ、そのほかみんな、み〜んな絶賛片思い中の“ビタースイーツLOVEスパイラル”」。
こんな謳い文句じゃ、ぜんぜんそそられなかったのだ。
人妻に片想いをしてるキモイ男子がチョコ作りに励む話…
3巻までを読み終えて、たしかにここい書いてある通りの話だなと思う。
うん、まぁ、そうなんだけれど、もっともっと複雑にして微妙なのだな。
それこそ最高のショコラみたいに!
失恋と言っても、高校生のように告ってフラれてサヨウナラじゃなく、フラれても、それでも好きでいつづけ、でも、なぜか気の合うBF/GFがいたりして(←この言葉は死語?)、で、寝てたり寝てなかったり、そしてそんなグダグダしたところを見ながら慕っている第三者がいたりいなかったり。
で、そんなことで仕事をがんばれたり、がんばってるだけで実は案外儲かってなかったり… 
というような、つまり多かれ少なかれ現実世界で私たちが生きているプライベート・ライフというものが、とてもうまく描かれていたように思う。
帯の宣伝文句を批判しておきながら、とうていそれを上回るようなコメントにもなっていないけど…