マンガばっかり

マンガ批評

ドリフターズ


★★★
平野耕太による戦国武士が異世界へ… という話。
信長協奏曲』もヒットしているご時世なら、こういうものも当然、出てくるとは思うのだが、この異世界ではジャンヌ・ダルクまで登場してしまうのだから、ここで繰り広げられる戦いは戦闘テクニックではなく、人間力が勝利の決め手になる。
つまり、それぞれの国で、それぞれの時代に活躍した人たちのリアリティが追及されることなく、キャラだけが利用されているわけである。
それはどういうことかと言えば、実在の人物を登場させた意味はほとんどない、ということになろうかと思う。
もちろんふつうのバトルものというのは歴史上の人物を使っているわけではないので、ストーリー自体がおもしろければ、どんな人物を登場させようとも自由なわけだけれど…