マンガばっかり

マンガ批評

銀の匙


★★★★★
荒川弘、そう「鋼の錬金術師」で一世を風靡し、「百姓貴族」であっと言わせた人による農学校ものマンガ。
自分の体験も含めて連載を始めたのがこの「銀の匙」である。
北海道大蝦夷農業高校の新入生を視点人物にした学校マンガ。
どこまでがリアルで、どこまでがフィクションなのか、農業高校の世界のことは全く分からないのだが、「この世にこんなアナザーワールドがあったのか!」という衝撃と感動を覚えた。
もちろんこんなにキャラの立った人物ばかりが農業高校にいるわけではないと思うが、いわゆる都会の高校生活、あるいはちょっと田舎の高校生活(最近の漫画やアニメではもはや鉄板!?)は、なんとなくわかる。
しかし、そんな学校で「終わらない日常」を愛していたり、嫌っていたりしている間にも、農業高校では、様々な実習体験を積み、多くの命をはぐくみ、そして殺し、食べていたのだ!
必読!