マンガばっかり

マンガ批評

あの日からのマンガ


★★★★★
しりあがり寿が「あの日」から後に描いた作品を収録したもの。
朝日新聞」の夕刊に連載している「地球防衛軍のヒトビト」をはじめ、「あの日」以降の短篇も収録されたもの。
あまりにどぎつく原発放射能について書くわけにもいかないが、書かないで済ませるわけにもいかないという中で、被災者たちもちょっと笑えるというような、ヌルイといえばヌルイかもしれないが、「じゃぁ、お前がやってみろ」と言われたらなかなかできないマンガだと思う。
今は、こんなものかもしれない。
作者も描いているように、そのうちに大間違いが発覚して、赤っ恥どころか犯罪者扱いされかねないキケンな試みだ。
しかし、この本は本当に歴史的な、地球的な規模で読まれるだろうと思う。