マンガばっかり

マンガ批評

キテレツ大百科


★★★★
藤子・F・不二雄による人気マンガ。
アニメでも、実は最後まで通して見たことがないのだが、本編を全巻(ただし全集版で2巻のみ)読んでみた。
アニメでは「ドラえもん」の後の番組という感じだが、連載は1974年4月〜1977年7月。
ほとんど「ドラえもん」とかぶっている。
掲載誌も「こどもの光」(家の光協会)という雑誌なので、当時、オンタイムで読んだ人はあまりいないと思う。
内容も「ドラえもん」にきわめて似通っているが、こちらは主人公・キテレツにいろいろな便利アイテムのネタを伝えていた先祖伝来の『奇天烈大百科』を燃やされてしまうという大波乱が起き、そこでキテレツは「これからは自分の手で立派な発明をしたい」と未来への希望を語って物語を完結させている。
ドラえもん」でも、「さよならドラえもん」の回でも、のび太ドラえもんの力を借りずに生きていこうと誓わせていたが、こちらの方は掲載誌が「小学○年生」という人気雑誌であったし、おそらくは長期連載の声も出ていたので、ドラえもんを帰還させることになったのだろうと思う。
(No.708)