マンガばっかり

マンガ批評

初恋限定。


★★
河下水希によるオムニバス恋愛マンガ。
河下といえば「いちご100%」で有名だが、「いちご」に比べるとお色気色も薄く、女の子でも楽しめる… のだそうだ。
たしかにその傾向はあると思うけれど、話に無理がありすぎると思うし、パンツも必要以上に見えすぎて、恋が叶う嬉しさ、あるいはパンツが見えてしまう嬉しさ(?)のようなものが希薄になっていると思う。
男はエロが好きです!
しかし、パンツを見せればそれで人気が出ると思ったら大間違い。
たとえばAKBは、エロを全開にして、テレビやらブログやらでエロを連発してはいけない(乃木坂46のパンチラがバッシングされたように)。
彼女らが恋愛を禁止されているということからもわかるとおり、いくらエロい視線で男たちから眺められているにしても、アイドルという存在は、そんなことを全く意識していないかのように「清純」を演じ続けなければならないのだ。
吉永小百合はトイレに行かない」などとも言われていたが、それは今でも同じ!
エロ漫画でなければ、エロはあくまでハプニングに止めなければならない。
逆にエロ漫画ならば、ロジックなんかは後回しにしてエロでなければならない。
そのあたりの思い切りのなさが、4巻で連載終了という中途半端な結果に現れたのだと思う。
少年誌で恋愛路線をいくならば、もっとエロ度を抑えるべきだったと思うのである。

なんか河下水希と「バクマン。」に出てくる蒼樹さんのイメージが重なってしまうのだけれど…
(No.714)