マンガばっかり

マンガ批評

山賊ダイアリー


★★★★
岡本健太郎による「リアル猟師奮闘記」。
岡山の山村に住む著者が、新米の猟師として山に出かけ、仲間たちと助け合い、足の引っ張り合いをしながら獲物を捕らえ、ありがたく食すという漫画。
モーニング連載の『とりぱん』とは逆の方向を向いた動物虐待(?)漫画だが、中途半端にペット愛護論をぶつ輩に比べて、ずっとスッキリと本格的に動物に向き合う記録であったと思う。
あぁ、日本というのはなるほど野生動物の宝庫であり、宝の山(文字通り)なのだなぁと実感できる漫画であった。
4つ星なのは、一種のエッセイ漫画であるのなら、作者のバックグランドや日々の暮らし、思想などがもう少し明らかになってほしいと思うためである。
芸能レポーター的な興味なのかもしれないが、どういう事情があって、どういう世界観があって猟をしているのかというのは、どうしたって知りたくなると思うのだけれど…
そのうち描かれるのかな?
(No.741)