なのはな

★★★★★
萩尾望都が原発事故をめぐって描いた短編集。
収録された５作がそれぞれに原発事故を扱っているが、内容は、まぁ、予想どおりのものでしかないように思う。
しかし、電力需要だの経済性だの言って原発政策や東電を弁護して回るタレントや文化人、あるいは、そうでなくても支援だとか絆だとか言っては福島支援に急ぐ心優しくおろかな人々ばかりの日本には、やはりこういう人がきちんと当たり前のことを言わないといけなかったと思う。
その意味で萩尾とその掲載誌である月刊flowersのことは大いに評価しなければいけないと思う。
この五つ星は政治的な評価です！
（No.757）