う

★★★★
ラズウェル細木のウナギ漫画。
いや、ほんとに全４巻にわたってウナギを食べることについてだけ描いた漫画であった。
グルメ漫画というほどに力の入り過ぎたものではなく、しかし、ウナギに対する愛と誘惑が延々と続き、それはそれでわるくないなと思わせられた。
基本的にどこの店を訪ねても、どこの地方のどんなウナギ料理に出会っても、「うまい！」の連続。
しかし、この単純極まりない構造の話をたんたんと100話続けたのは立派だ。
コミックスのところどころに出てくる各界有名人によるウナギ話も、また、それぞれに味があってよいと思う。
みんなが好きだけれど、マニアと言われる程の人が、あんまりいないくらいだという緩さのあるところがいいのだと思う。
（No.779）