マンガばっかり

マンガ批評

ぼくらのよあけ


★★★★
今井哲也によるあまり未来感のない未来(2038年)を舞台にした人間とロボットと異星のAIの物語。
こういうと、いわゆるSF的な、愛が地球を救う的なものが想像されそうだが、大筋では一致するものの、一味も二味も変わった展開をしており、納得させられた。
なんといっても、未来感があまりない未来というのがとてもしっくりする気がした。
花沢健吾の『ルサンチマン』でも、未来でありながらも、PCの異様な発達の他にはあまり変わり映えがしない世界が描かれていたが、なんだか、それはわかる気がする。
本当のところはどうなっているのか、真面目に考えたことはないのだけれど…
(No.783)