マンガばっかり

マンガ批評

激マン


★★★★★
永井豪による自伝的マンガ。
戦後漫画で忘れてはならない売れっ子だと思うけれど、若い世代にはほとんど知られていないかと思う。
週刊誌に5本同時連載をしていたなど、もうほとんど狂気の沙汰である!
それだけ描くとなるとアシスタントの数も質も半端では済まず、結局、自分の所に入る金などほとんどなかったのだとのこと。
こういう話は、自分をことさらに淡泊に語ってしまいがちだが、5本を同時並行していたとなると、たしかにそうかもしれない。
良くも悪くもこういう時代というのは、もう来ないだろうと思う。
漫画史を考えるということだけでなく、エンターテイメントとしても十二分に楽しめる漫画だと思った。
(No.814)