2014-06-11 おいでませり ★★★ 大石まさるによるゆるいSF。 宮沢賢治がいろいろなところで使われているところなど、アタゴオル物語風であるが、もう少し設定を厳密にしてくれれば「読める」作品になるのになぁと思った。 いつも書いていることだが、どんなおかしな世界を書いてもいいのだが人間が読むものには、人間を描いていなければいけないと思う。 別にそれは擬人化されたネコでもいいし、大腸菌の物語でもいいのだが、人間のリアルを書いていない限り、人間はおもしろがることができないと思うのだ。 (No.830)