マンガばっかり

マンガ批評

海街diary 四月になれば彼女は


★★★★★
吉田秋生の「海街diary」の第6巻。
基本的には一度書いたマンガについては二度書かないことにしているのだが、あまりにもいいので書くことにする。
もちろん、すずと友人たちはちょっと出来過ぎという気もするくらいにいいヤツすぎてリアリティに欠けるのだけれど、それにしても甘さと苦さの交ぜ加減がいいと思う。
イマドキのドラマやら映画やらマンガやらでは、どうも甘々だったり苦々だったりでバランスがとれていない。
吉田秋生先生も、そろそろ御年○○くらいだろうが、まったくみずみずしく美しい!
若ければ若い人の心が分かったような作品が書けるかというと、ぜんぜんそんなことはないんだよな、と思う。
読み終わって、すかさずサイモンとガーファンクルの「四月になれば彼女は」を聞いたし、鎌倉住みたいかも… とも思った。
東京で仕事をしている人が、どうしてあんなに時間もかかるというのに鎌倉に住むのだろうと思っていたが、まぁ、住むよな。
(No.845)