★★★★★
眉月じゅんのマンガ。
クールな元陸上部の美人女子高生がバイト先のさえない店長(45歳)に恋心を持つという話。
あぁ、やれやれ、とたいていの人は思うだろうけれど、その通りの内容。
中年男性の願望をぐぐっと掴んでます。
おとなしいポルノグラフィというところだろうか…
他のファミレス店員やら陸上部員やら、店長の友人の作家・九条ちひろやら、絵にかいたような紋切型の登場人物ばかり。
主人公が美人だから成り立つのであって、そうでなかったら勘違いストーカーの話じゃんか、という突っ込みももちろん成立する!
しかし、そういう紋切型やらマンガ界のお約束やらを、ぐじぐじしながら回避してみせたりということをせず、まっすぐに挑んでいく爽快さは悪くないと思う。
中年男性だけでなく、読者がすがすがしさを覚えるのは、橘あきらをはじめとする登場人物たちの、このまっすぐさ、ではないかと思う。
(No.925)