マンガばっかり

マンガ批評

奥田民生になりたいボーイ出会う男すべて狂わせるガール


★★
渋谷直角によるギョーカイ漫画(?)の第二弾。
『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』の渋谷だが、今度は長編でギョーカイ人の愛憎を描いている。
しかし、これはギョーカイに限らず、どこの世界でもありそうな話だと思う。
一般化できることが悪いことではないけれど、ギョーカイものからはみ出て一般ものになってしまった感じは否めない。
そして、一般もので勝負するにしては、長い割には人物が浮かび上がってこず、ペーソスもうまくブレイクできていない感じであった。
業界ネタで新局面を開くか、一般ネタで攻めるか、というところに来ていると思うが、業界ニッチもの、あたりで細く長くやっていくのがいいのではないかな、という気がする。
本人は気に入らないと思うけれど…
(No.953)