マンガばっかり

マンガ批評

あれよ星屑


★★★★★
山田参助のマンガ。
あまり期待しないで読み始めたのだが、すごいなと思う。
J-POPやらお笑いが面白くなくなった、と、テレビやYooutubeを見るとつくずく思うのだが、マンガの世界は成熟している!
戦中から戦後のドサクサした時期のドサクサした「日常」を描いたマンガで、こういうことはいろいろ資料も読むし、歴史的には知っていたのだが、こういう時代のこういう雰囲気をマンガにすることについては考えてもみなかった。
そう、この頃、ちょうど大阪あたりでは手塚治虫が活動を始めた時期だ!
実際、これほど劇的なキャラクターの人間はいなかっただろうとは思うが、戦中って、戦後ってこんな感じだったんだろうなということは伝わってくるマンガであった。
なんといっても変なヒロイズムもペシミズムもエロティシズムをも描こうとしておらず、その時々にヒーローだったりペシミストだったりエログロだったりしただろう人々のリアルを描いているように思えたところがよかったと思う。
(No.957)