マンガばっかり

マンガ批評

増補改訂版 東京都北区赤羽


★★★★★
清野とおるによるルポ漫画(かな?)。
今は『ウヒョッ!東京都北区赤羽』として「漫画アクション」に連載しているらしいのだが、2008年から「携帯まんが王国」に連載されていた『東京都北区赤羽』は、この増補改訂版4冊がすべてのようだ。
ネタはまだまだ継続しているようだが、4巻でちょうどいいかな、と思う。
というのも巻も3に行く頃から、清野もネタ探しに回っており、そこで掘り出されるものが、もちろんおもしろくないわけではないのだが、やはり「探している感」が漂ってしまっているからだ。
ペイティさんが言う如く、「作品は要するに命から湧いてくるものでありあの創らないでいられないイメージが浮かべば 作ったりしないと気が狂いそうになるからそれで創っているのであり…」というものだと思う。
もちろん、「やはり有名になりたいしお金もたくさん欲しいですね」というのは正論だが、その合間に漂ってくるものが芸術(マンガ?)なのであろうと思うからだ。
ともあれ現代社会・現代日本について考えたいという人には必読の本だと思う!
(No.964)