マンガばっかり

マンガ批評

星上くんはどうかしている


★★★★★
アサダニッキのラブコメ
ちょっと天然で空回り気味、しかしイケメンの双子に告られてしまう… と書けば、少女マンガ嫌いの人たちに「ヤレヤレ」という顔をされるのが明白だけれど、それでも、いい話だな、と、望くんのような笑顔で言いたくなるマンガ。
三毛野いさりは、顔は似ていても性格が反対の双子の兄弟、人気者の求と友達のいない望の間で翻弄される。
望は、友達こそいないが、実は天使的な性格で、いさりは望を助けるつもりが、いつしか助けられる立場になっていく。
一方、人気者を演じていた求の方は、どす黒い性格からいさりをいじめるが、だんだんそれが恋に変わって、ついにいさりは二人から愛されることに…
こんなに予定調和なのも気味悪いくらいだが、こういうストーリーはあってもいいと思う。
メルヘンはメルヘンでいい。
むしろ、何にでも殺しだの憎しみだのを付け加えなければいけない風潮の方が、不自然なんじゃないか、と少女マンガを持ち上げたい!
まぁ、それなのに世の中、安倍首相の気味の悪い物語に翻弄されていて、疑うべきところ/騙されるべきところが逆なんじゃないかと思うのだけれどね…
(No.998)
 ↑ おぉ、そろそろ1000だ!