マンガばっかり

マンガ批評

兎が二匹



山うた のマンガ。
このマンガがすごい! 2017』のオトコ編で9位をとったという。
まぁ、わからなくもないが、私はまったく評価しない。
ウィルスの感染のためか死ぬことができなくなった398歳の女性サクと、彼女が拾い受けた孤児を中心にした物語。
まぁ、ウィルスのせいで死ねない体になるということ、ないわけでもないかと思う。
彼女を慕いまくる咲朗のような存在ができることだってあるかと思う。
ほとんど母として育ててくれた相手なのに、その人と結婚したいというようなことを言い続ける極度のマザコンも、まぁ、いないわけではないと思う。
しかし、そうやって子育てを通じて、この世の中で生きることの意味というものを実感し始めているサクが、どうしてできるはずもない自殺のマニアになるのかわからない。
咲朗に出会う前ならともかく、生きることに前向きになりかけている時、なぜ自殺を願うのだろう?
学術的な興味、あるいはそれが日課になっているから、ということならわからなくもないが、そこらが不明なまま。
そして、その自殺の幇助を、なぜ咲朗がしなければいけないのか、よけいにわからない。
いかにも今ドキの世界観なのかわからないのだが、あり得ない極端な残虐シーンにお涙頂戴を同居させたらいいだろ、というようなマンガは読んでいてただただついていけなかった…
(No.999)