マンガばっかり

マンガ批評

不滅のあなたへ


★★★★
大今良時の連載作品。
前作『聲の形』とはずいぶんかわっており、不死身の生命体であるフシが、さまざまな生と死を経験しながら、何者かに育ち、流転していくという物語。
最初は、SF度合いが強すぎて共感できなかったが、だんだんと、それこそフシが人間的なものになってくることによって、ようやく、「まぁ、こういうのもありかな」と思えるようになってきた。
しかし、これが王道ということではあろうが、人がとにかく死に過ぎるし、弱い者が強い者に負け、強い者でなければ生き残ることは出来ないというマッチョな物語ばかりが描き継がれるものだなぁ、とは思う。
作者は1989年生まれだというから、まぁ、見たものも聞いたものも、だいぶ価値観が違うのだろうなぁ、と思う…
(No.1023)