マンガばっかり

マンガ批評

月曜日の友達


★★★
阿部共実の新作。
簡単すぎるくらいにデフォルメされた人物、しかし妙にリアルに細かく描かれた背景…
そこで中学生になったのに、小学生の気持ちをどうしたら離れることができるのか/できないのかの堺に立つ水谷と月島。
わからなくはない、しかし、そういう微細な気持ちや気分に引きずられ過ぎていないかい、というのが読後感。
前作の『ちーちゃんはちょっと足りない』にでも感じたことだが、基本的には理解できるものの、ちょっと未発達だったり未成熟だったりする子について、その「普通じゃなさ」を必要以上に暴き出し、茶化しているだけのように感じてしまった。
寄り添っているように見えるけれどダシに使ってる、というような…
(No.1026)