マンガばっかり

マンガ批評

はたらく細胞

 

★★★★★

清水茜によるヒット作。
評判になっていることは知っていたし、設定が面白そうだなとは思っていたが、読んでみたら予想よりもよかった。
王道もののマンガはいろいろ読んできたつもりだが、そういえば人体の中で日々繰り広げられていることは、まさに侵入者を防ぎ、自らの命をささげて身体を守っている王道ものそのものだったんだなぁ、と改めて実感できた。
生物学的に、医学的に、どこまで正しいのかどうかまで、とてもチェックできないものの、赤血球と言っても、子供時代があったり、白血球の中にもごくわずかではあるが、特殊な性質をもつものがいたり… というのは、ほんとに戦隊ものそのもの、いや軍隊だってなんだって、細胞の真似したのかよ、というくらいに似ているのであった!
てか、そういう組織のことを「細胞」と言ってたりするしね。
映画「ミクロの決死圏」のマネだろ、とか、あるいは手塚治虫の『38度線上の怪物』のパクリだろ、とかいう人もいるのだろうけれど、そういうのは無視していいと思う!

(No.1080)