マンガばっかり

マンガ批評

月の子

★★★

清水玲子による人気作。
文庫版8巻の終わりに萩尾望都による丁寧な解説があり、そこにあるとおりだと思う。
非常にスケールが大きく、立派なマンガだ。
しかし、月からやってくる3人の人魚の兄弟のうち一人が地球で卵を産まなければいけない… というところで、もうファンタジー脳ではない人間には苦しい。
人の形をしていても魚なので、性別が変わるとか、チェルノブイリ原発事故をうまく取り入れているとか、さまざまな苦労、さまざまなアイディアがあって、そういうところのうまさはともかく、非常にがんばって読まなければ8巻もきつかった。
やはり自分の頭の構造は、徹底的に白泉社向きにはできてないのだと思う…
だいぶ前に買ってあったのだが、ようやく読了しました!

(No.1086)