マンガばっかり

マンガ批評

はじめアルゴリズム


★★★★

三原和人による数学マンガ。
はじめ少年が往年の数学者・内田に誘われて故郷の島から京都にやってくる、という話。
巻末には数学講義などもあり、そういうのが好きな人には共感できるところもあるのだろうが、もちろんその辺はすっ飛ばしているので分からない。
ほんとにフィボナッチ数列とかを自然界に発見して「ほぅ!」とか声を出したがるものなのかどうか、私にはわからない…
ヒカルの碁』は読んだけれど、ルールはまったくわからないままだったしな。
ただ1巻では、話がうまく動いていなかったのが、読み進むにつれて、だんだん動いてくるのは感じられる。
数学に引きずられ過ぎで、少々、人間世界の描き方が単純すぎはするものの、まぁ、そこはエンターテイメントということで大目に見るべきなのだと思う。

(No.1116)