マンガばっかり

マンガ批評

荒ぶる季節の乙女どもよ。

★★★

鈴木奈央のマンガ。
性に対する興味と恐怖で煮詰まっている女子だけのサークルである文芸部に、恋愛の風が吹き込んでさまざまな事件が起こるというストーリー。
原作は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の原作者である岡田麿里
病的なまでに何かを抱え込んで、傍から見ると意味不明な行動に走ってしまう人物が登場し、そうした心情を追いかけることから出てくるドラマ…
たしかに「あの花」のような感じがあるし、現代はこういうたぐいのドラマがウケるよなぁ、とも思いながら読む。
ドラマとしての勢いや魅力はあると思うが、人間ではないよな、と思う。
おもしろいだけで何がいけないんだ、と言われそうだが、まぁ、そうだよね。
2回は読まないけれども、1回は読む。
それで一体何が不足なのか、と言われれば、返す言葉はないのだけれど…

(No.1191)