マンガばっかり

マンガ批評

七月の骨


★★★★
吉田聡の自伝的漫画家漫画。
湘南爆走族』の作者で知られる吉田聡だが、いろいろあったんだね、というのが率直な印象…
漫画家マンガもめずらしくないが、これはかなり事実に忠実ということで珍しい存在かもしれない。
昭和35年生まれというので、自分よりはちょっと上の人間なのだが、まぁ、確かにあの頃はあんな時代で、あんな風にグダグダとしながら過ごしていたなぁと思った。
自分は漫画家になろうと思ったことはないのだけれど、音楽なり文学なり映画なりで、なんとかならんもんかなぁと田舎の仲間たちと来る日も来る日も同じようなオチのない話をしていたのを思い出した。
吉田は辻堂、自分は千葉県の茂原にいたので、東京への距離の遠さ/近さというのも、なんだかわかる気がした。
(No.744)