マンガばっかり

マンガ批評

うどんの国の金色毛毬

★★★★ 篠丸のどか、によるうどんマンガ。うどん屋の息子・宗太は、家業を嫌って東京でWEBデザイナーをしていたが、帰郷した際に人間に化けた狸の子と出会い、人間として育てていくことになるというファンタジー。甘いと言えば甘い。父と息子(ではないけれど…

絢爛たるグランドセーヌ

★★★★ Cuvieによるバレエ漫画。『チャンピオンRED』という青年誌に連載中のバレエ漫画。主人公は元気なバレエ少女で、出て来るのも大抵は女性。作者は、名前からは分かりにくいが女性であることを公表しており、16巻まで読んだところだが、恋愛色はいっさい…

レイリ

★★★★ 岩明均原作、室井大資の作画による歴史もの。武田信勝の影武者として活躍する少女レイリ(霊里)の物語。原作には構想12年かかったとのことらしいが、なるほど歴史の大きな流れ、そしてその中にいる才能について、エンターテイメントとしては勿論だが、…

お茶にごす。

★★★★★ 西森博之のギャグ漫画。不良が茶道部に入って、そこの部長に惚れてしまい、部長の手前、暴力を起こすことなく優しい人になろうと努める… というのがおおまかなストーリー。しかし、船橋雅矢は「不良」と言えば説明完了してしまうような単純な人物では…

喰う寝るふたり住むふたり

★★★★★ 日暮キノコのマンガ。星を5つも付けてしまったけれど、そういう評価はおそらく登場人物も作者も喜ばないんじゃないかと思う。おおそれたヒーローでもヒロインでもないし、このように生きろでも生きるなでもないし、そういうことを言いたいのになんだ…

プラネテス

★★★★ 幸村誠による2070年代の宇宙時代を描いたマンガ。人類は資源を求めて宇宙に旅だち、宇宙開発反対派がいたり、あいかわらず地球上の国々は対立もしているが、宇宙空間に漂うゴミ(デブリ)を回収する人々を中心に描く。1999年から不定期でモーニングに連…

I''s

★★ 桂正和が「ジャンプ」に1997-2000まで連載していたラブコメ。とても評価が高いので、今さらながらに読んでみたのだが、いろいろな意味で考えさせられるマンガであった。主人公の伊織ちゃんは可愛い。しかし、だんだん物語が進むと、可愛さが衰えてくる(…

EDEN

★★★★ 遠藤浩輝による近未来SF。コロナウィルス下に読むべきマンガかなと思って読んでみた。90年代からの連載だが、AIのことなど、うまく描けているなぁと思う。作品世界は100年ほどあとの時代のようだが、交通手段やパソコンはもっと進化しているし、も…

てだれもんら

★★★ 中野シズカによるBL(?)。庭師と板前、庭師はなんだか物の気退治もしているような… というマンガ。帯には『メタモルフォーゼの縁側』の鶴谷香央理の「この作品で萌え死ぬならば本望です」という紹介があったが、さもありなん、という内容。腐の方々…

フイチン再見!

★★★★ 村上もとか、による日本の女性漫画家のはしりとも言うべき上田としこの伝記的マンガ。代表作である『フイチンさん』も実は読んだことがないのだが、満州での少女時代と日本での戦前・戦中の青春時代など、楽しく読むことができた。全10巻のうち、最後…

竹光侍

★★★★ 松本大洋(原作・永福一成)による歴史もの。『鉄コン筋クリート』や『ピンポン』などの人気マンガの作者だが、実はこの人のマンガがいいと思ったことはない…ただ、これは悪くないなと思う。この人のマンガが好きになれなかったのは、「どうだ、〇〇し…

デザイナー渋井直人の休日

★★★★★ 渋谷直角による50代になるデザイナーとその事務所の物語。人はいいのだが、まったくモテず、最悪ではないにしても仕事についてのカンや能力も、それほどパッとしたものでもない…デザイナーの世界がどうなっているのかはわからないが、まぁ、たぶんこ…

さよならアメリカ

★★★★★ 渋谷直角のマンガ。アメリカへの憧れから郊外にアメリカンダイナーを開店した男が、実はアメリカへの渡航歴もなく、友人がアメリカ滞在中に盗んだというウォーホルのスケッチを紹介したことから一躍有名人に…そこにアメリカ大使館やウォーホル財団、安…

コーヒー&バニラ

★ 朱神宝による「極甘なオトナの漫画」。イケメンの会社社長が大学生のカワイイ女の子にゾッコンに惚れ込むことから始まって、女装デザイナー、同級生、ライバル会社社長、父親、誘拐犯… と、さまざまな騒音・雑音に悩まされながらも絶対の愛が2人をさらに…

ショートプログラム

★★★★ あだち充の短編集。買っておきながら読まずにいたのだが、玉石混交ではあっても、改めてあだち充の世界に浸ってみると、おもしろいな、とは思う。ただ、女性の価値は容貌なのかという、まぁエンターテイメントなので別にいいんじゃないかとも思うことだ…

チェンソーマン

★★ 藤本タツキによるジャンプ連載中の人気マンガ。自分の顔からチェンソーが飛び出し、これで悪魔を退治する青年デンジと仲間たちの物語。チェンソーを武器とするのだから、当然のごとくスプラッター。しかしデンジが脳みそツルツルであることから来るお笑い…

ストップ!! ひばりくん!

★★★ 江口寿史のヒット作。オンタイムで雑誌を読んでいたが、最後の記憶がない。 どうなってたんだろう、と思っていたが、ジャンプコミックス版では4巻で唐突に終わっていた。最終回ではひばり君の「ひ」も出てこない。江口寿史なんてパイレーツとひばり君、…

ラフ

★★★★ あだち充による水泳マンガ。実は読破していなかった…80年代末に週刊サンデーに連載されていたものだが、スマホやパソコンを使っている人がどこにもいないのが不思議に思われるくらいで特に古さは感じない。パンチラ、覗きといったセクハラや、殴り合い…

九龍ジェネリックロマンス

★★★★ 眉月じゅん、による異郷ラブコメSF。『恋は雨あがりのように』の眉月の新連載。舞台は香港で、不動産会社に勤めるしがない中年男と、アラサー女子のラブコメ。あちこちに「恋雨」の雰囲気を残しながらも、舞台は香港だし、主人公はスイカの後のタバコ…

大阪環状結界都市

★★★ 白井弓子によるSFマンガ。日本SF大賞受賞作家が大阪を舞台にして描くマンガで、上橋菜穂子絶賛と帯にあるが、なるほど、と思えるもの。全3巻に収められたマンガだが、これだけきちんと設定をしたならば、もっとじっくり、じわじわとストーリーを編んで…

マスターキートン

★★★★ 浦沢直樹の代表作。今さらながらマスターキートンを通読。考古学者にして保険の調査員の日英ハーフであるキートン氏が世界を駆け巡りながら問題解決するという話。政治や歴史蘊蓄を使いながらの大活躍は、「ゴルゴ13」や「三つ目が通る」などを思い出…

まくむすび

★★★★ 保谷伸による高校演劇マンガ。『アクタージュ』(連載中止になってしまったけれど)や『累』というマンガもあり、また古くは『七色いんこ』や『ガラスの仮面』というものもあって、演劇マンガはかならずしも注目されていなかったわけではない。しかし、…

シジュウカラ

★★★★★ 酒井恵理によるオトナ漫画。シジュウカラはもちろん四十雀から来ているのだろうが、主人公である女性漫画家の年齢でもあるのだろう。漫画家を志しながら、アシスタントに甘んじ、主婦の座で満足していた忍は、ネットで自分の書いた漫画が売れ始めてい…

あちらこちらぼくら

★★★ たなと、による学園マンガ。派手めな元・ハンドボール部員・真嶋とサブカル地味坊主頭・園木を中心にした学園スケッチ。青年コミック誌「ヒバナ」に連載しているということもあって、中身をまるで知らずに買ったのだが、BLだな。しかし、男子高生の日…

君は放課後インソムニア

★★★★★ オジロマコトによる不眠症の高校男女が不眠をきっかけにして接近するが、くつろげる場所として校内の天文部部室に入り浸るうちに、いつしか天文部部員となる、という話。インソムニア? と思ったが不眠症のことらしい。まぁ、よくある、というか、あり…

戦争は女の顔をしていない

★★★★★ 小梅けいと、が、ノーベル賞受賞のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチのインタビュー作品をマンガ化したもの。第二次大戦でドイツは不可侵条約を破ってソ連侵略を開始したが、ソ連では戦線に女性たちも参加し、トータルで2700万人の死者を出しなが…

あーとかうーしか言えない

★★★★ 近藤笑真によるエロ漫画編集者の女性と、そこに持込をした女性漫画家の物語。3巻になると、その漫画家が17歳であったことも発覚!エロ漫画は、コミケへの出品作品を見ても触れずにはいられない漫画世界の重要な部分。その謎を上手く描いている、など…

裸一貫つづ井さん

★★★★ つづ井、による腐女子マンガ。なぜタイトルが変わったのかと思ったら文藝春秋のクレアWEBで連載していたからなんだな。内容は前篇をひきついでパワーは相変らず。特にマンガのためにネタを作っているわけではなさそうなところが立派である。少し腐女子…

腐女子のつづ井さん

★★★★★ つづ井による腐女子マンガ。もうこの手の腐女子マンガには飽きたわ、どれも似たようなもんだし… と思って、評判を知りながらも読まずにいた。今回、「まぁ、そこまで人気なら」ということであまり気も進まないながらも(勉強のために)読んでみたとこ…

MAO

★★★★ 高橋留美子が現在連載しているマンガ。両親を事故で失った中学3年生・菜花が大正時代にタイムスリップ。そこで陰陽師・摩緒に会う。タイムスリップ先と現代を行ったり来たりするあたりは、『犬夜叉』を思わせるが、大正という、遥か昔とは言えない世界…