マンガばっかり

マンガ批評

バーナード嬢曰く。

★★★★★ 施川ユウキによる図書館マンガ。本を読むのは面倒だし、すぐ飽きてしまうのだが読書通ぶりたいバーナード嬢こと町田さわ子。毎日のごとく図書館を訪れる遠藤君。そして遠藤君にひそかに恋心を抱く神林。なかなかクレバーにして毒のある快作(怪作)!…

大家さんと僕 これから

★★★★ 矢部太郎による『大家さんと僕』の続編。手塚治虫文化賞短編賞を受賞した作品の続編であり、ノンフィクションなので、当然のことながら正編ほどのインパクトはないのだが、そのあたりについても、きちんと「その後」が描かれており、好感が持てた。芸人…

少女のスカートはよくゆれる

★★★★ 岡藤真衣のマンガ。女子高校生の性を女性漫画家から描いたもの。性といっても、いわゆる男女の性だけでなく、痴漢、性教育、変質者、そしてトラウマ…と、エロ男子が覗き見てへらへらと笑って読めるようなマンガではない。女性にしても、わかる、かもし…

可愛そうにね、元気くん

★ 古宮海のマンガ。若い人は、こういうのは好きだろうな、と思う。マンガ少年の廣田はクラスメイトの八千緑さんがボロボロにされる姿を想像してはマンガを描き、エクスタシーに浸っているというヤバイ男。しかし、そういう絵を好む人の界隈では密やかに人気…

花野井くんと恋の病

★★★★ 森野萌による少女マンガ。ドジっ子のほたると、超イケメンだけれども、愛が重すぎて、女性と長く付き合うことができない花野井君とのラブストーリー。ドジっ子とイケメンのカップリングは、1970年代からの定番だが、ほたるのまじめさだけでなく、花野井…

異世界おじさん

★★★ 殆ど死んでいる、という名前の作者によるマンガ。作者名を表示するのが、最近、なかなかシンドイ。17年間、異世界で過酷な生活を送ってから2010年代末期の日本に帰還した「おじさん」の異世界話、昔話を交えてのファンタジー・ギャグ漫画、というところ…

心臓

★★★ 奥田亜紀子のマンガ。まぁ、ガロ系かな。いろいろな画風、作風の短編を集めていて、悪くないものもあるけれど、じゃぁこの人を推せるか、この本を推せるかと言うと…これも『このマンガがすごい! 2020』のオンナ編5位の作品のようだが、そこまでかなぁ、…

僕の心のヤバイやつ

★★★★★ 桜井のりお、の人気マンガ。陰キャ少年が、現役モデルの美少女と接近するという設定。こんなのあるはずがない、のだけれど、山田杏奈が天然、ということを考えれば、まぁ、ありかもな、と思えてくる。第1話で、山田は陰キャ少年・市川に自分が食べて…

外見至上主義

★★★★ T.Jun Oarkという韓国人漫画家の作品。いじめられっ子が、自分が寝ている間にはイケメンになった自分が活動するという一人二役コメディ。ずいぶん暴力的だな、と思いながら読み始めたが、だんだん、みんな平和主義のいい人になっていっており、もちろん…

ゴミ清掃員の日常

★★★★ 滝沢秀一・滝沢友紀の夫婦によるマンガ。滝沢秀一とは、東京の漫才師・マシンガンズの片割れ。マシンガンズというコンビは知らないのだが、ゴミ清掃員の人たちがどんな思いでこの時代を生きているのかに興味があって読んでみた。有吉のツイートにより注…

あした死ぬには、

★★★ 雁須磨子が現在執筆中の40代女子マンガ。映画の宣伝会社に勤める本奈多子42歳。仕事場での大きかったり小さかったりするトラブル、自分自身の年齢からくる精神的な事件、身体的異変を描いている。帯では三浦しをんが「ものすごく共感」「うなずきすぎて…

事情を知らない転校生がグイグイくる。

★★★★ 川村拓のマンガ。「死神」と綽名されるイジメられっ子・西村さんのことを、能天気な転校生・高田くんは、「え、死神? かっけー!」と思ってグイグイ接近するというマンガ。ちょっと面白い設定だなとは思うものの、このネタだけで何巻も続けられるのか…

スキップとローファー

★★★★★ 高松美咲のラブコメ。『このマンガがすごい! 2020』で知った作品。オトコ編の7位らしいが、作家も女性だし、主人公も女性だし、もうこれは「りぼん」に連載されてもいいような作品だとも思う。イナカ出身の秀才少女、しかし運動神経ナシでちょっと常…

夢中さ、きみに。

★★★★ 和山やま、によるマンガ。実際にこんな人はいないかもしれないけれど、いるかもしれないという高校生群像。リアル漫画というよりは長めの4コマ漫画だろうか。『このマンガがすごい! 2020』でオンナ編の2位にランキングされていたという作品。こういう…

お天気お姉さん

★ 安達哲のマンガ。『バカ姉弟』が変におもしろかったので、その前に描いていたという本書を読んだのだが、がっかり。1990年代初頭のギャグ漫画を、30年後に読んでまともに批評するなと言われるかもしれないが、やはり面白いとは思えない。こういう極端なお…

散歩もの

★★★★ 久住昌之・谷口ジローという『孤独のグルメ』の名コンビが「通販生活」に連載していた短編集。全8話と、意外に短いが、たしかに「通販生活」が毎季とどいているのに気づかなかった…とてもおもしろい、というものではないし、「孤独のグルメ」ほどにエ…

バカ姉弟

★★★★★ 安達哲による姉弟マンガ。バカとは言われているけれど、バカというよりも天才姉弟なのか…不条理にしては条理であり、どういう展開になるのかなかなか読めず、面白いと思う時もあれば、なにがどう面白いのか、何のつもりなのかわからない回もあるという…

ザ・ファブル

★★★★★ 南勝久のマンガ。伝説の殺し屋が1年間休業して大阪で「妹」と暮らすうち、仕事を忘れようとしても、どうしても物騒な案件が持ち上がってくる… といった話。ヤクザの冷酷無残な世界を描きながら、殺し屋・ファブルや「妹」ヨウコの生い立ちや人間性も…

センセイ君主

★★★ 幸田もも子による先生と生徒の恋愛もの。先生と女子高生の恋愛ものというのは、どうも苦手んだんよなぁ(じゃ、読むなよ)。人目を忍んで愛を培うはずなのに、妙に大胆過ぎ、周囲も気が付かなさすぎ… というものが多く、また、先日読んだ『さくらと先生…

ふしぎの国のバード

★★★★★ 佐々木大河が明治初期に東北を旅した実在のイギリス人女性であるイザベラ・バードを描いた漫画。この人のこと、だれか研究したらいいのに、だれかマンガにしたらいいのに、と、思いながら時間がたち、気が付いてみるとマンガ連載が始まっていたようだ…

アイデン&ティティ

★★★★ みうらじゅん、の自伝的マンガ。ふらふらとロックバンドをつづけていた三浦に幻影のディランやレノンが現れて… というマンガ。なかなかに真面目で、不安定なダメダメミュージシャンの気持ちはわからなくもない。しかし、いつもひょうひょうとしたみうら…

木曜日のフルット

★★★ 石黒正数が「少年チャンピオン」に連載しているゆるギャグ漫画。見開き1ページずつの連載で、フルットなるへの字口の猫と無職の鯨井早菜先輩、そしてその周辺の物語。ナンセンスで、その時々の話題を入れながらのゆるゆるした連載は、悪くないと思う。…

さくらと先生

★★★ 蒼井まもる、が別冊フレンドに連載していた少女マンガ。タイトル通り、先生と生徒のラブストーリー。高校3年間をドキドキしながら過ごす話なのだが、非常にリアリスティック。さくらに恋心を抱いているらしい同級生がいたり、さくらを支援する女友達が…

五等分の花嫁

★★★ 春場ねぎ、の人気マンガ。美人だけれど勉強をしない/できない中野家の五つ子を家庭教師・風太郎が苦労して教える話。風太郎に抵抗していた娘たちも、一人、また一人と風太郎を他人に思えなくなり、真剣に恋するに至る… と書くと、モテないオタクの願望…

めだかボックス

★★ 西尾維新・暁月あきら、のマンガ。胸がはみ出すようなヒロインは、スタイルとしてどうにも不格好としか思えないのだが、それはそれとして成績も運動神経も抜群で、異能の持主である黒神めだか。高飛車なもの言いながら、利他的精神に富み、愛さないではい…

その女、ジルバ

★★★★★ 有馬しのぶ、のマンガ。40歳となってスーパーの倉庫係に回された女・笛吹新。恋人とも別れ、人生に何もいいことなどないと思ったところで、熟女バー「OLD JACK & ROSE」を発見。見習いで働くうちに「ギャル」と呼ばれ、価値観の転倒した世界で自分の道…

監獄学園

★ 平本アキラの学園バトル漫画。wikipediaによれば「エロスとバイオレンスと、人間賛歌と女性の強さ」を描きたい人なのだというのだが、そういうマンガであった。ドラマ化やアニメ化もされたようだが、本当にエロスとバイオレンスの漫画であり、リアリティも…

春待つ僕ら

★★★★ あなしん、による少女マンガ。友達のいない女子が、なぜかイケメンのバスケ部員と仲よくなって、リア充ライフを送る話。主人公・美月は子供の頃、人間関係に悩まされた経験があり、そこから立ち直るきっかけを与えてくれた「あやちゃん」という存在があ…

乙女怪獣キャラメリゼ

★★★ 蒼木スピカによる変なマンガ。女子高生が、どういう奇病なのか、怪獣に変化していってしまうという話。クラスでは友人などのできるはずもなく、ただメンヘラの痛い子だと思われているだけだが、学年人気ナンバーワンの南君とは少しずつ接近していって、…

コレットは死ぬことにした

★★ 幸村アルトの作品。少女マンガにして、これかい、と思うようなタイトルがいいと思う。そこで苦手な白泉社のマンガだが頑張って読もうとした。しかし、読み始めてみると、うん、いいとは思う。がんばりやさんの薬師コレットが、ふらふらっと井戸に飛び込み…