マンガばっかり

マンガ批評

サンダー3

★★★★★

池田祐輝による人気マンガ。
4等身のマンガキャラクターが、宇宙人侵略されているリアル世界の日本で戦うという話(らしい)。
まだ3巻まで読んだのみなので、今後の展開は分からないが、ギャグでありながらリアルで、リアルながらにギャグでけっこういいかもしれない。
どうして人が生き死にしている事件が起こっているのに、渋谷の街に繰り出すことができるんだろう、というあたりは、この手のマンガにはよくある理解不能な点なのだが(パニックになると人は用意に家に引きこもるのだということはコロナで立証できたと思うけれど)、そうした点を除けば、期待できる作品であるように思う。
王道ものには、もう疲れてしまっているのだが、こういう変化球ならば十分に楽しめる。
ただ『ワンパンマン』や『怪獣8号』、『ダンダダン』など、滑り出しはおもしろいと思えたものの、連載が長くなってくると、吸引力が落ちてしまっているように感じられ、『サンダー3』は、このままの勢いで駆け抜けて欲しいと思う。

(No.1381)