マンガばっかり

マンガ批評

いつか死ぬなら絵を売ってから

★★★★★

ぱらり、による『このマンガがすごい! 2024』で18位になっていたマンガ。
なんとなくマンガの話かと思っていたが、ファインアートで「絵を売る」ことをテーマにしたマンガであった。
ファインアートといえば、近年では『ブルーピリオド』や『ハチミツとクローバー』『ギャラリーフェイク』『左ききのエレン』『かくかくしかじか』『ひらやすみ』などが浮かぶが、「売る」ということに焦点を当てたものはなかったように思う。
しかし、売るだけを前に出すのではなく、きちんと描くことにも向き合っているところがいいと思う。
この作家が、どれくらい美術業界に通じた人なのか、また、ここに書かれているような世界が、どれくらいホンモノなのか、判断することはできないのだが、素人には十分にホンモノと思えるようなマンガにはなっているように思えた。

(No.1382)