マンガばっかり

マンガ批評

吉祥寺少年歌劇

★★★★

町田粥による少年歌劇マンガ。
こういうのがいつか出ると思っていた…
主人公は男役のカッコよさに憧れて難関の音楽学校に入るが、まさかの娘役を充てられ、しかし娘役の奥の深さに目覚めてトップにまで上り詰める。
帯には元雪組娘役トップの真彩希帆による「この作品は何てリアルなのでしょう!!」という言葉があるように、たしかにリアルなのだろうと感じられた。
少年歌劇というと、「?」と思うのだが、例えば2・5次元の舞台などというのは、つまりは少年歌劇だと思えば、それほど空想的な世界を描いているというわけでもないように思う。
ただ、あっという間に音楽学校の卒業公演をやって、入団し、トップになって退団! という展開は「なんなんだ?!」と思わせられる。
何について描きたかったのか、と…
ただ、続編についても描いているそうなので、省いてしまったあたりをキッチリと描き上げてくれればな、と思う。
(No.1360)