マンガばっかり

マンガ批評

リミット

★★★

すえのぶけいこ、のヒット作品。
限界状況における高校生のサバイバル物語。
変に長引かせることもなく6巻で終えたのはいいかもしれないが、その短さの故もあってか入り込みにくかった気もする。
高校生なのだから、みな何かを抱えながら生きているとは思うものの、1日か2日で、殺すの殺されるのという状況にはならないんじゃないだろうか?
救助されるという可能性を信じているのだからシャバに戻ってからのことを考えるのが普通で、自分が生きていくためにも、まずは共同で生きていく道を探るものではないのだろうか?
救助の道が全くもってないような、絶望的な、たとえば『自殺島』や『ペリリュー』のような状況であれば、殺し合うというようなこともあるかもしれないが、どうにもそのようには思えないのである。
まぁ、そんなことをつべこべいわずにガッと読めるのが、「若い読者」というものなのかもしれない…

(No.1369)